電気料金が上昇している一方、太陽光発電の余剰電力の買取額は右肩下がりという現象が、最近の傾向と言えます。
太陽光設備で発電し、余剰電力で利益を得るという考えは、過去のものになりつつあります。
近年では、消費量に見合った発電量・発電設備を選び、初期投資を抑え、エネルギーコストを節約するという考えに変わりつつあります。
ゼロエネルギー住宅を目指す3つの方法
一番目に太陽光発電で電気を創る、二番目にHEMSで電力の消費を抑える、三番目にエネファームで電力のロスを抑える、この三つの方法でゼロエネルギー住宅を目指すことが可能です。
参考/エスコシステムズ 口コミ
太陽光発電で電気を創る
まず、第一の太陽光発電で電気を創るとは、太陽光発電で作った電気は国に売ること、つまり売電が可能です。
太陽光発電を設置することによって得られる経済的なメリットの大部分は、売電によってもたらされます。
新型コロナウィルス感染拡大によって、在宅時間が増える傾向にあり、電気代が高くなると心配される方も多いと思いますが、電気代削減分と売電収入を組み合わせることで、電気代を実質無料にすることは十分可能です。
太陽光発電を設置すると、電気使用料だけではなく、再エネ賦課金も削減できます。
再エネ賦課金とは再生可能エネルギーを普及させるための費用で、全世帯が購入する電気使用量に応じて課金される仕組みです。
太陽光発電を設置することによって、購入する電気使用量が少なくなれば、再エネ賦課金の負担額が少なくなるのは隠れたメリットです。
さらに、太陽光発電最大のメリットは、停電時にも電気を使うことができると言う事です。
自立運転機能を使うと冷蔵庫に洗濯機、スマートフォン数台プラス、テレビが同時充電出来る。
自宅電話、水洗トイレが使用できる。
冷蔵庫の中の物を腐らせることなく、その後の食料不足を気にせず過ごすことが可能等、自分たちだけでなく、さらに両隣の方たちにも電力を供給でき、経済メリットだけではなく、災害時の対策としても太陽光は役に立つことが実証されています。
HEMSで電力の消費を抑える
二番目のHEMSで電力の消費を抑える、HEMSとはHome Energy Management Systemの略で、家庭で使われるエネルギーを管理するシステムで、エネルギーの「見える化と一元管理」を行います。
モニターに詳しい電力使用量がリアルタイムで表示されることや、いつ、どの部屋の、どの機器で多くの電力を使っているかが一目瞭然なので、節電対策が立てやすく、結果も目に見えて実感できるので、モチベーションの維持がしやすくなります。
目に入りやすい位置にモニターを設置すれば、家族の省エネ意識の向上にもつながります。
一元管理のポイントは、例えばエアコンのスイッチや、帰宅時間に合わせた湯張りを外出先からスマホ操作で行うことができます。
また、電気代が安い時間帯、高い時間帯を見極めて電子機器を自動制御すれば、電気の使用量を最適化することが可能です。
無駄な労力もかけずに効率的に節電できます。
電力の「見える化と一元管理」、このHEMSの2つの機能が、楽しみながら確実に省エネができるメリットです。
節電対策の成果を実感しながら、楽しんで取り組みたいという方はぜひ検討してみるのも良いかもしれません。
エネファームで電力のロスを抑える
三番目のエネファームで電力のロスを抑えるとは、エネファームはお湯を使えば使うほど発電するので、お風呂は追い焚きをせずに毎日新しいお湯に変える、さらには、お湯と水、どちらを使ってもよいならお湯を使う等、きれいなお湯を毎日気兼ねなく使えるのはうれしいことです。
エネファームのメリットをより享受するには、ガス温水式床暖房やミストサウナがあり、お湯をたくさん使う家が良いでしょう。
災害時のレジリエンス機能いわゆる、回復機能を搭載している為、災害時にタンク内に貯蔵してあるお湯、または水を取り出し雑水として利用できることが最大のメリットです。
そして停電時発電継続機能があり、停電時に専用コンセントが使えるという停電時でもテレビやラジオを付けて情報を収集したり、携帯電話の充電が可能です。
また、停電時でもエネファームの発電が継続することで、お湯やシャワー、ガス温水床暖房を使うことも出来ます。
近年では自然災害が多発しており、また大地震の発生確率も高いと言われる中で、このような災害発生時のレジリエンス力としてこれらの機能はたいへん役に立ちます。
エネファームには補助金がもらえることも大きな要因です。
まとめ
この三つの条件により、ゼロエネルギー住宅も夢ではありません。
各自治体、諸条件によりコストが発生する場合もありますが、エネルギーコスト0円を目指すには初期投資がかかったとしても、収支をゼロ以下にする家を目指すことが可能です。
家庭で使用するエネルギーと、太陽光発電などで創るエネルギーを、バランスして年間で消費するエネルギーの量を実質的にゼロ以下にする家、ZEH、ネット・ゼロ・エネルギーハウスを目指すことが可能です。